若者の不満の矛先が中国に向かう?
世界を見ても、アルカイダやISの支持組織は、フィリピン、インドネシア、バングラデシュ、パキスタン、アフガニスタン、イラク、シリア、イエメン、エジプト、ナイジェリア、マリ、ソマリア、モザンビークなど各地で活動している。今後のアフリカや中東を中心とする世界の人口爆発を、十分な雇用創出で補うことは現実的にみて困難で、経済的な不満や怒りを覚える若者はいっそう各地で増える恐れがある。そうなると、一部の若者がテロ組織に加わってしまうことは想像に難くない。
経済的影響力を拡大させる中国にとって、各地から高まる若者の不満、そしてそれを利用しようとするイスラム過激派はいっそう脅威になろう。中国にとって、バルチスタン解放軍は何もパキスタンだけのものではない。