また、男性の外見にこだわっていては、セレブ妻にはなれません。ある女性が女性誌の編集者に依頼され、何組かの「セレブ夫婦」を紹介したところ、全組NG。その理由は……「奥さんはキレイなのですがご主人が……」ということ。

そしてリスクをとりたくない人には一番向いていません。「セレブ」とはハイリスク、ハイリターン。聡明なあなたはすでにお気づきでしょうが、「お金持ちの妻」になることは、大変厳しい道なのです。野村総研による1万人生活調査では、年収1千万円以上の未婚独身男性(20歳~49歳)はわずか0.4%! 出会うだけでも珍しい希少生物のような存在です。つまり日本が一夫多妻制にならない限り、セレブ妻志望の女性全員分の席はないのです。運よく結婚できても、幸せを維持するためには、「結婚後の婚活」=「結婚維持活動」の努力が必要。

「未婚継続者のほうが結婚した人よりも、結婚相手の条件として『経済的に頼れる人』を挙げている人が多い」という調査データ(『女性たちの平成不況』より)もあります。希少生物のような幻の彼らを追い求めて、ずっと独身……という女性があまりにも多いので、この本を読み終えた多くの方々が、お金持ちの妻のあまりの大変さに「自分もしっかり働いて共働き夫婦で幸せになったほうがいいわ」と気が変わってくれたらいいのにと思いながら書きました。本当のセレブ妻や専業主婦をめざさないことこそ、婚活を成功させる最大の秘訣なのです。

それでも「私には覚悟も資質もある。リスクをとっても、私はセレブ妻をめざしてがんばる」という意欲のある方は、それも選択のひとつ。今は「人に依存して生きる」ことにこそ、相当の覚悟が必要な時代なのですから。

※プレジデント社の新刊『セレブ妻になれる人、なれない人』より抜粋。