「1月1日離婚」にこだわる夫の思惑

夫のルーズな性分は一生治らないと判断したN子さんは、離婚を承諾。そうと決まったからには早いほうがいいと、すぐに離婚の準備をはじめようとしたところ、離婚を切り出したはずの夫のほうから「離婚届を出すのは年明けでも遅くないんじゃないか? 1月1日に離婚すれば、お前も新しいスタートができるだろう」と提案してきたとのこと。

「その時は、なぜ夫が『1月1日』にこだわるのかわからなかったのですが、親戚の税理士から話を聞いて納得しました」とN子さん。会社員と専業主婦の夫婦の場合、12月31日まで婚姻関係が続いていれば、その年は配偶者控除の対象になるため、GWより1月1日に離婚したほうが夫は金銭面で得をするというわけだ。

またしても「お金に対してセコい」部分が露呈してしまった夫。結局この夫婦は、N子さんの希望を通して3月に離婚届を提出した。「子どもが来春から小学校にあがるので、そのタイミングで離婚をして実家に帰ろうと。子どもの名字が変わるタイミングとしてもちょうどいいかなと思って」。

こっそり不倫をしていた妻が終止符を提案

【Case3】W不倫の果てにたどりついた「3月離婚」

「『お互い子どもが独立したら一緒になろう』という約束をしているんです」と語るY乃さん(43歳)は、去年の3月に22年連れ添った夫と離婚をしたばかり。長年、仮面夫婦として結婚生活を続けてきた。今春にY乃さんから終止符を打つことを提案したのは、Y乃さんに恋人ができたからという秘密の理由があった。「夫は本当の理由を知りません。おそらく“価値観の違い”くらいにしか思っていないでしょう。子どもも就職が決まったことですし。離婚話はずいぶん前から出ていたので、お互いに心の準備はできていたというか……」。

Y乃さんのお相手の新恋人は、有名企業に勤務する50代男性。2年前に関係がスタートしたものの、彼にも妻と子どもの待つ家庭があるという。「彼は、私が離婚したら自分も別れると言っています。私にとっては、たぶんこれが最後の恋。彼の言葉に運命を委ねてみたいんです」と、Y乃さんは熱い胸中を打ち明ける。