頭が上がらない、妻の“賢い”選択

今回はその最たる例だった。幸せな家庭を突然襲った、根っからの悪女。運が悪かっただけなのか、それとも引っ掛かった夫が悪いのか。

岡田真弓『探偵の現場』(角川新書)
岡田真弓『探偵の現場』(角川新書)

今回の案件では、弁護士を通じて愛人に、不貞行為への損害請求はしないかわりに、今後一切会わないことを誓約させた。すべてが落着した後、セツコさんから夫が改心し謝罪した旨の連絡を受け取ったのである。

「すべて僕が悪かったので、許してほしい。お前と子どもたちともう一度、一から出直して裏切っていた分、もっと幸せにしたい」と、頭を下げてくれたという。

セツコさんは裏切られた経験をしても、安易に離婚を選択せずに夫を信じ続けた結果、幸せを掴んだのだ。これでもう夫は一生、セツコさんに頭が上がらないだろう。それもまた妻の賢い戦略なのかもしれない。

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