参加費は実費を含めても数千円くらいでしょう。講座が終わってもそのまま帰らず、隣り合った人に声をかけて喫茶店で続きをやってもいいし、後日何かを企画して集まってもいい。

そもそも1人でコーヒーを飲むのも誰かと飲むのも、支払う金額は同じです。だったら誰かを誘ったほうがいいし、そうすれば確実に人脈は増えます。相手が男性だと「このあと飲みに」ということになるかもしれませんが、女性なら、こちらに下心さえなければ、コーヒー代だけでじゅうぶん話ができるはずです。

あなた自身が主宰者になれば、もう「セミナー講師」です。1人2000円の会費でも10人集まれば2万円。会場や飲み物などの経費を引いても1万円は残る。それくらいを主宰者がいただいても罰は当たりません。

この種のセミナーを週1回やれば月4万円のお小遣いが手に入ります。人脈を増やすのにお金がかかるどころか、逆に人脈と一緒に懐も豊かになるというわけです。実際、私の知り合いでこうして人脈とお金を増やしている70代が何人もいます。

そんな老後を迎えるには、自分より若い人との付き合いが決定的に大事になります。その際、相手が年上か年下かで態度を変える「昭和の男」は嫌われます。では、どうすればいいか。具体的には性別や年齢を問わず、あらゆる人を「さん」づけで呼ぶのです。

2008年に出した私の著作に『人に「かわいがられる男」になれ!』があります。このときはおおむね年上から「かわいがられる」ことを想定していましたが、人生百年時代の50代は「若い人にかわいがられなければダメ」と言えるでしょう。

『マディソン郡』になぜ共感するか

50代になったら、そうした「異」の人との付き合いを心掛けることと同時に、心掛けてほしいことがあります。それは、秘密を持つということです。

クリント・イーストウッド監督の手で映画化された小説『マディソン郡の橋』をご存じでしょうか。平凡だと思われていた田舎の主婦が、ある時期、家族に内緒で激しい恋をしていたという話です。単なるよき妻やよき母で終わるより、よっぽど濃く豊かな人生を彼女は生きた。読者は、物語を通じてそのことに気付かされ、大いに共感するのです。

秘密の1つもなく、50代から身辺整理を始め、まじめな一市民として死んでいく人生なんて、そんなに魅力があるものでしょうか。最悪、ばれたっていいじゃありませんか。秘密を持つ生き方が、結果的には人生を豊かにしてくれるのです。

(構成=山口雅之)
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