あくまでも自分のためにやること
色紙を書くのはシーズンオフの12月半ば頃。心が落ち着いたときに行いたいので、毎回実家に帰って「来年はこれでいきます」と、翌年の新しい目標設定を行います。人に見せるようなことはほとんどしていません。「あくまでも自分のためにやること」だと思っているので。そこは一貫してブレていないと思っています。
日本代表のクローザーを務めるというのも目標の1つ。ようやく手が届くポジションまできました。日本代表に入りたいと思ったのは大学生の頃。大学3年で代表入りし、卒業前にはクローザーを務めてはいたものの、世界一のクローザーという目標を掲げたのは2018年のことです。それまでは目標というよりは願望でした。それが目標にどんどん変わっていきました。願望は、なりたいという欲。一方、目標は文字どおり目の前にある標。常にアップデートされる目印として、僕はとらえています。
東京五輪の野球の代表選考はこれからですが、20年はチームの日本一と東京五輪、チャンスがある限りどちらも全力で取り組みます。東京五輪の野球の決勝戦は、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムで開催されます。シーズンも五輪も、どちらも横浜で胴上げ投手になりたいですね。「横浜を盛り上げたい」っていう気持ちでやっています。
(構成=藤靖貴 撮影=岡村隆広 写真提供=横浜DeNA ベイスターズ)