屋外にまでモノがあふれ出し、悪臭や害虫で近所を悩ませる「ゴミ屋敷」。住んでる人は平気なのだろうか。東邦大学看護学部の岸恵美子教授は「ゴミ屋敷住人は、かつてはきちんとゴミを捨てていたということも少なくない。病気や死別などで、『セルフ・ネグレクト』(自己放任)に陥ることは誰にでもある」という——。
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ゴミ屋敷は孤立死につながる生命の問題

近頃、テレビのニュースで「ゴミ屋敷」が頻繁に取り上げられています。「ゴミ屋敷」とは、「ゴミが積み重なった状態で放置された建物、もしくは土地」のことです。ゴミ屋敷の住人がゴミをため込んだり、ゴミをあえて捨てずにとっておいたりすることもあります。

またゴミが堆積しているために、他人からゴミを投棄されてしまうこともあります。そして悪臭やネズミ・ゴキブリの発生などにより、近隣の住環境や治安を悪化させることもあるので社会問題になっています。

こうしたゴミ屋敷が片付かないのは、何が問題なのでしょうか。そして単なるゴミの問題と済ませて良いのでしょうか。実はゴミ屋敷は孤立死につながる生命にかかわる問題でもあるのです。