「ファンケルが身売りした」──2019年8月に発表されたキリンHDとの資本業務提携は、創業者による自社売却の動きかと注目された。化粧品、サプリメントともに好調な時期に、キリンHDの持分法適用会社となることへの違和感だ。今回の提携を発案した池森賢二会長の真意を聞いた。

2003年に経営の第一線から退いたが、13年に復帰

企業にとって、サステナビリティはいまや社会的責任の一部となった。顧客、株主、社員などのステークホルダーがいるかぎり、企業は存続に努めなければならない。

ファンケル会長 池森賢二氏

次期社長の人選は、トップの最重要課題といわれてきた。1つの判断ミスから倒産しかねない「VUCA(ブーカ)の時代」は、その重要性がますます高まっている。