自分で管理することで計画性が身につく

子どもたちが中高生になったら、貯金用の口座の中身も自分で管理してもらいます。実際、中学生になると先を見て、月々のおこづかいと口座のお金を合わせて、計画的に使うことができるようになります。

横山光昭『子どもが10歳になったら投資をさせなさい』(青春出版社)

たとえば、高校生になったばかりのわが家の四女はプロレス大好き女子。新日本プロレスに大好きな選手がいて、欲しいパーカーが発売されると知りました。でも値段は8000円。毎月のおこづかいでは足りません。かといっておこづかいを全額使ってしまうと、友だちづき合いにも支障をきたします。

そこで、彼女は毎月1000円ずつ残金を貯め、4カ月後に貯金から4000円を下ろし、夏の終わりにパーカーを購入していました。なぜ、貯金から一気に8000円引き出さなかったのかと聞いてみると、「次に欲しいものが出たときに、どれだけ欲しくても我慢しなくちゃいけないから」という答えでした。親がポンと買ってあげていると、パーカーが手に入った喜びはあっても、8000円のありがたみは体感できません。おこづかい、お年玉という形でお金のそのものは親の財布から出ていたとしても、本人がやりくりすることでお金の重みが変わってくるわけです。

自分事になると、子どもたちはお金のやりくりに本気になります。私たち大人がお金を貯められないのは、工夫ができないことに原因があります。これから子どもがお金を貯めたり、お金に困らないようにするためには、工夫することを覚えさせましょう。

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