「お金の教育」をする時の注意点
私がお金と社会のつながりについて子どもたちと話すとき、大切にしているルールが4つあります。
・自分のできないことを押しつけない
・考え方、やり方を強制しない
・子どものお金の使い方に口を出しすぎない
・いいと思ったら、思い切りほめる
・考え方、やり方を強制しない
・子どものお金の使い方に口を出しすぎない
・いいと思ったら、思い切りほめる
親ができないことを子どもにやらせようとしても、納得感がないので言葉が心に届きません。たとえば、家計簿もつけず、支出を「消費」「浪費」「投資」に分けてみることもしていない親が、突然「今月からおこづかい帳をつけなさい!」と強制しても、子どもは反発するだけで実行することはないはずです。
子どもにお金を通して社会を知ってもらいたいなら、まずは大人も勉強して質問に答えられる準備をしておきましょう。もちろん、子どもが聞くことすべてに答えられる必要はありません。わからないことは一緒に調べてお金の疑問を探ることでコミュニケーションが深まります。
親は口出ししすぎない
また、子どものお金の使い方に口を出しすぎないことも重要です。子育てでは、見守るよりも「ああしなさい」「こうしなさい」と指示を出し、強制力を発揮した方がスムーズに進む場面が多々あります。
しかし、金銭感覚の教育は長い時間をかけて行うものです。親がよかれと手を出し続け、お金の失敗をしないまま成長すると、金銭感覚がズレたまま社会に出ることになりかねません。その結果、クレジットカードのリボルビング払いやキャッシングで借金を抱えてしまうことにもなりかねません。ですから、「おこづかい制にする」「一部をドルで渡す」「おこづかい帳をつけたらおこづかいの額が少し増える」などの基本方針が定まり、子どもたちがレールの上を走り出したら、基本的に彼らの好きにしてもらいましょう。