読売新聞の社説も、長期政権の問題点を指摘

「長期政権ゆえの惰性に陥ってはならない。足元を見つめ直し、政権運営にあたるべきだ」

安倍政権を擁護することの多い読売新聞の社説も、書き出しから長期政権の問題点を指摘する。

「読売新聞の世論調査では、65%が仕事ぶりを評価している。経済政策や外交の実績が国民の支持につながったのだろう」と評価しながらも、こう書く。

「憂慮されるのは、政権復帰から約7年が経過し、安倍内閣に綻びが目立つことだ」
「9月の内閣改造後、わずか1か月半の間に、2人の重要閣僚が不祥事で辞任した。功労者を慰労する『桜を見る会』の趣旨に反して、首相の事務所は、地元の後援会員らを多数招待していた」
「長期政権の緩みや驕りの表れと言えよう。首相は、緊張感を持って政策に取り組み、一つ一つ結果を出さなければならない」

安倍首相には、読売社説のこうした指摘を謙虚に受け止め、長期政権の緩みや驕りを払拭ふっしょくしてほしい。

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