3つ目は「報酬」を得たいかどうか。よりわかりやすく言い換えると、自分の評価を上げたいかどうか。口が軽い人は「実は私、こんな面白い話を知ってるんだ」と、秘密の話を他者に伝えることで、その場での自分の評価を高めようとする傾向があります。今が良ければそれでいいという考えで、半ば衝動的に秘密の話をするのです。
自分の株を上げたい! このタイプには要注意
周囲を喜ばせたり、楽しませたりすることで、手っ取り早く刺激を得ようとする「刺激希求性」の持ち主です。
一般的には、外向的な性格の人のほうが、内向的な性格の人よりも刺激希求性が高いとされます。外向的な人はひとりでいるよりも誰かと一緒にいて、周りからの刺激を求める傾向があります。対して、内向的な人はひとりでいることが苦ではなく、自分の中だけで刺激をつくり出せるのです。
一方、口が堅い人は先のことまで考えます。秘密の話をして自分の評価を一時的に上げても、近い将来「あの人は口が軽い」と認識され、結果的には自分の評価が低くなるかもしれないと見越すため、そのような行動には出ません。
例えば、翌朝、早く起きなければいけないとわかっているにもかかわらず、「今が楽しければいいんだ!」と遅い時間までお酒を飲む人と、翌朝余裕を持って起きるためにさっと帰る人がいれば、前者は口が軽い人である可能性があります。
ただ、口が軽い人なのか、堅い人なのかは、ひとつの行動からはジャッジできません。関連する一連の行動を観察して、この人は口が堅いか、軽いか、総合的な視点から見極める必要があると言えるでしょう。
(構成=池田園子)