機械業界を襲うダブルショックとは

円高ショックで機械の苦闘続く
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円高ショックで機械の苦闘続く

「リーマンショックの2008年9月までは、じんわりと価格が上がりつつあったが、その後は暴落。工事現場自体が少なくなり、再び単価を下げる“我慢競争”になってきている。もはや、設備投資の意欲は全くない」

都内で年商約3億円の建機リース会社経営者はこう語る。自社の建機を持つ企業はまだ“体力”があるが、レンタルで回している企業は価格競争から早々に脱落するといい、新規に建機を購入する見通しは立たないと嘆く。何も中小・零細企業だけの話ではない。その“世界恐慌ショック”に追い打ちをかけるように、「公共事業費大幅削減」と「円高」のダブルショックが機械業界全体を襲っているのだ。