仙台市郊外、秋保大滝の近くにその寺はある。月2回の護摩修法などの折には、名うての起業家や著名人もそこを訪れる。千日回峰行者の住職は彼らに何を語りかけているのか。
嫉妬する人には努力癖がない
護摩堂は肚に響く太鼓の音と読経の声に満たされていた。純白の法衣に身を包んだ1人の僧侶が、印を結び火炉に護摩木を投じるたびに炎が高く燃え上がる。火炉とは1メートルも離れていない。長時間高熱にさらされているはずなのに、僧侶は汗をほとんどかいていない。
参詣者たちが、真剣な面持ちでその後ろ姿を見守っていた。手を合わせ般若心経を唱えている人も少なくない。護摩木に書いた願い事が叶うことを、祈っているのだろうか。
それは不思議に心を揺さぶられる光景だった。神や仏に祈れば願いが叶うと信じているわけではない。そこにいる多くの人も同じだろう。それでもそこで祈ることには、何かしらの意味がある。日頃は信仰心など持ち合わせぬ身にも、素直にそう信じられる何かがそこにはあった。
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