2年に1度の東京モーターショーが開催中だ。一般公開に先立つプレスデーで、自動車メーカー20社のトップのプレゼンテーションを聞いたコミュニケーションストラテジストの岡本純子氏は「ステージ上を動き回る『ジョブズ風プレゼン』をする企業が一気に増えた。そのなかでもベスト3に挙げたい企業がある」という――。
出展した主な自動車メーカー(東京モーターショーのウェブページ)

東京モーターショー“恥をさらせる”社長のプレゼンが最高なワケ

東京モーターショーが10月24日に開幕した(11月4日まで)。「出展社や入場者が減り、じり貧」といった声も聞かれるが、日本の基幹産業である自動車業界の「今」を見る絶好の機会であると同時に、各社トップの渾身のプレゼンを観察できる貴重な場でもある。

その現場で感じたのは、日本のエグゼクティブのプレゼンにも、確実にグローバルの潮流が押し寄せているということだ。今回はモーターショーに見る「世界水準のプレゼンの極意」について焦点をあてつつ、筆者の独断と偏見によるベストプレゼンターをご紹介したい。