「みんな辞めないとなりゃこんな茶番はない」

松本とは一線を画しているらしい加藤浩次は、今の体制が続くのであれば「吉本を辞める」と、「スッキリ」(日テレ系)ではっきり宣言した。

だが、「経営アドバイザリー委員会」が、芸人とエージェント契約を結ぶという案を持ち出すと、この契約の詳細もわからないのに、それなら僕は残ると「スッキリ」でいい出したのである。なんじゃそれは?

先のポストで、ビートたけしは加藤についてもこう語っている。

「本当に吉本を辞めたら加藤(浩次)は男を上げるよ。『元SMAPの3人のテレビ出演に圧力があったんじゃないか』ってことで、公正取引委員会がジャニーズ事務所を注意したなんて話が出たばっかりだし、吉本を辞めても『スッキリ』をすぐ切られるみたいなことはなさそうだしね。

でも、結局辞めなきゃ一番カッコ悪い。『視聴率上げたかっただけじゃないの』なんて悪口言われても仕方ないよ。こういうふうにケツまくるときは、中途半端じゃ絶対ダメだ。

加藤は昔、“狂犬”なんて呼ばれてたんだって? 本当にそうか、ポーズなのか、世間はみんな見てると思うぜ。

加藤もそうだし、これで宮迫も亮もみんな辞めないとなりゃこんな茶番はない。『反社と付き合ってゴメンナサイ』ってのもポーズだけだったってことだ。

この一件は処理を間違うと、吉本といえどちょっと危ないぞ。松本が社内に自分主導の新しい部署を作ればいい、なんて言ってるみたいだけど、そんなの大崎会長の下にいるマネージャーを何人か連れてきて、そいつらに任せて終わりだよ。それじゃあ何も変わらないだろうね」

吉本のトップたちは沈黙したまま、宮迫は生殺し状態

事態はたけしのいう通りになってきた。吉本のトップたちは沈黙したまま、宮迫はボランティアをしながら『週刊文春』(8/15・22号)のインタビューに「明石家さんまのところへいく」と話しているが、生殺し状態である。

それなのに、詐欺集団の忘年会に出た11人の芸人たちを、何の説明もなく突然、謹慎を解除してしまう。

吉本という企業にはコンプライアンスという言葉はよく出てくるが、アカウンタビリティ(説明責任)という言葉はないようである。