いずれも私が経営者になってからの話ではなく、秘書やアシスタントをしていた頃の話です。つまり、レディファーストができる方は、相手の地位にかかわらず気遣いをされます。女性にも部下にも店の方にも、へりくだっているわけではなく、堂々と感謝の言葉を伝えたり気くばりをされます。結局、オーラのある方のしぐさとは、周囲への配慮から生まれた動きであり、それが自然にできるようになったとき、その方の器となるように思います。

▼男のモテしぐさ

1. 話を聞く
両手はテーブルの上で重ね、相手と視線を軽く合わせる。腕や足を組むと威圧的になる。(Getty Images=写真)


2. 口角を上げる
にやにやした笑いではなく、菩薩のようなほほえみ。できない男性が多いので練習を。
3. 出迎え
相手を歓迎していることが一目でわかるよう、笑顔で両手を広げて。(PIXTA=写真)
4. 握手
手を差し出す際は相手と同じ高さで。上から相手の手をつかむように差し出すのはご法度。(PIXTA=写真)

5. レディファースト
エレベーターなどでドアを押さえる、店で女性が座ってから自分も座る。へりくだらず堂々と。(PIXTA=写真)


6. ナプキン使い
会話の前に口元を押さえる。いつのまにか膝から床に落ちていることのないように。(Getty Images=写真)
7. 支払い
事前に店に頼み、接待する相手には財布を見せることなく、気づかれないように会計を。(PIXTA=写真)
8. シャツの袖
上着の袖からシャツが1~1.5cm程度出るように。周囲と会話しながらさりげなく。(PIXTA=写真)
丸山ゆ利絵(まるやま・ゆりえ)
プレゼンスコンサルタント
アテインメンツ代表。国内の一流ホテル勤務後、エグゼクティブ向けビジネスクラブ経営会社で要職を歴任。著書に『「一流の存在感」がある人の振る舞いのルール』ほか。
(編集、構成=干川美奈子 撮影=和久六蔵 写真=PIXTA、Getty Images)
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