自分の「一貫性」を知れば、「向いていること」が見えてくる
この「ありがとう」の声は、「こうありたい」「こうすべき」という「べき論」ではNGなのです。「べき論」は「こうありたいと目指す姿」であり、現時点の実績ではないので根拠になりません。昨日まで毎日寝坊していたのに、「明日からは心を入れ替えて遅刻しない」と言われても信用できないのと一緒です。本気度合いは関係ありません。人は、その人の過去の実績から判断するからです。
「ありがとう」の声を支えるのは「一貫性」です。この一貫性が保証となり、個人のブランドになっていくのです。仕事が速いのが売りなのにA課長とB課長で仕事の速さを使い分けしていたら、周りに見透かされてブランドにはなりません。
自分のキャラはこの「ありがとう」の方程式に沿って固めていくことで、自分軸が「ハッキリ」します。「ありがとう」の声が、あなたの「持ち味」であり、そのまま「向いていること」になるのです。向いていることは、速くラクに爆発的に実績が出ます。向いていること、稼げる市場や仕事を知れば、自分をいつでも最高値で売ることができます。
これが「いつでも転職できる武器」になるのです。
松本利明(まつもと・としあき)
人事・戦略コンサルタント、HRストラテジー代表
日本人材マネジメント協会執行役員。外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー、アクセンチュアなどのプリンシパル(部長級)を経て現職。国内外の大企業から中堅企業まで600社以上の働き方と人事の改革に従事。『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)など著書多数。
人事・戦略コンサルタント、HRストラテジー代表
日本人材マネジメント協会執行役員。外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー、アクセンチュアなどのプリンシパル(部長級)を経て現職。国内外の大企業から中堅企業まで600社以上の働き方と人事の改革に従事。『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)など著書多数。
(写真=iStock.com)