才能を掘ることで人生は面白くなる

必ず才能はあります。それが卓球の福原愛ちゃんみたいに4歳で見つかる人もいれば、カーネル・サンダースさんみたいに70代で見つかる人もいる。いつ才能が見つかるか、わかりません。人によっては才能が出てくるまで、温泉を掘るみたいに、長く掘り続ける必要があります。でも、そうやって自分の才能を掘ることで、初めて人生が面白いものになる。それを本気でやるかどうかだと思います。

ただし、誤解のないように付け加えておくと、一つひとつの才能は巨大である必要はありません。それよりも「複数の才能のかけ算」が大切です。

私の知り合いのトップセールスマンはセールスが嫌いだと言います。でも、パーティで人と話すのが好きで、毎週のように人を集めてバーベキューやテニスなどをやっている。その中から「保険の相談もしたい」という人が現れて、セールスの仕事が回っている。そういう才能の使い方もあります。

これは私も同じです。これまでに出版した著書は700万部を突破していますが、私の才能は、作家や講演家、カウンセラー、ヒーラーのどれも中途半端です。私より文章がうまい人、話がうまい人、友達をつくるのがうまい人、英語が話せる人はいっぱいいます。でも、全部をかけ算することで、ワンアンドオンリーの「本田健」という世界になっている。私より才能のある人はいても、私より上手に本田健を生きられる人はいません。

才能のかけ算ができたら、収入はどんどん増えていくものなので、現在、貯金が少なくても、気にすることはありません。

「自分の才能を掘り起こせば、収入に変わる」