あなたは家を買うべきか診断

単身時代から積極的にマンションを買うことを、私は「家活(いえかつ)」と名づけた。就活が終われば、婚活より家活を優先したほうがいい。その家活にどの程度向いているかの診断項目が、以下の10の質問だ。5つ以上該当するなら、家を買うことを今すぐ考えたい。

【質問事項】
□年収が400万円以上ある
□休日は一人で過ごすことが多い
□ペットが飼いたい
□田舎よりも都市に住んでいたい
□社宅や住宅手当が月3.5万円以上ない
□情報収集力に自信がある
□やりくり上手である
□向上心が強い
□他人に甘えられることが多い
□生活レベルを下げられない

自宅は最も資産形成しやすい方法

私は自宅を住み替えて資産を1億円以上増やしている。これは実質的にお金をもらいながら自宅に住んでいるに等しい。その方法を本に書いたら、ベストセラーになった。そのやり方に加えて、物件の良しあしまで提示したサイト「住まいサーフィン」を立ち上げたところ、23万人が入会した。会員の自宅査定をしてみると、71%が買った価格より値上がりし、99%が売却で資産を増やせるほど、資産形成に成功している。

自宅査定した人の物件の平均購入価格は5816万円。築10年経過したときの値上がり額は平均620万円で、元本の返済が1599万円程進んでいるので、売却すると手元に2219万円が増えて返ってくることになる。これは最近の相場上昇の影響を受けているものの、自宅に資産形成効果があることは世に知られてきた。実際、マンション大手7社、メジャーセブンの調査結果では、マンション購入者の検討理由の1番が「資産性」になっている。

これは単身でももちろんできるし、単身は身軽だからやりやすい。含み益を出すために住み替えるときの、最大の抵抗勢力は家族だが、単身なら何の障害もない。ちなみに、自宅は売買差益に対して3000万円まで無税になる(投資の場合、5年以内に売却すると約4割が税金で取られる)。この制度は2年おきに使うことができる。私が単身なら、2年おきに引っ越したいくらいだ。