独身が必ず守るべきマンションの選び方
自宅マンション選びでは、絶対に失敗は許されない。なぜなら、自宅は1戸しか買えないからだ。これで失敗すると、人生の足かせができてしまう。だからこそ、失敗しないために必ず守るべきことを7つ提示しておこう。
まずはなるべく若いうちに買おう。それは生涯住宅コストが安くなるからだ。新入社員でも3カ月たてば住宅ローンは組めるようになる。購入は早いに越したことはない。
物件選びで一番重要なのは立地だ。マンションは「1に立地、2に立地」なのだ。首都圏であれば、千代田区・中央区・港区・渋谷区・江東区・品川区・目黒区の7区がAクラスで、資産性が高い。Bクラスは文京区・台東区・豊島区・新宿区・世田谷区・墨田区の6区までだ。
このエリア以外では資産性が保てないので、買ってはいけない。ローンを完済できないほどに値下がりする可能性があるからだ。売れない不動産は負債でしかない。このエリアの物件価格が高いというなら、新築でなく中古でもいい。エリアを外したら、ノーチャンスになる。
上記エリアの中で駅からの徒歩分数が4分以内の物件を選ぼう。単身向きはファミリータイプよりシビアに駅から離れると命取りになる。徒歩5分以降の物件は、1分遠くなるに従い、資産価値の落ち方が早くなる。
物件は総戸数がなるべく多く、共用部分が充実しているほうがいい。例えば、ジムやゲストハウスやカーシェアなどは大規模マンションでないとそろっていない。これらはQOLを高めるものだが、ファミリーよりも単身のほうが利用価値が高い。
階数は低層よりもタワーマンションのほうが資産性は高い。ランドマークとして目立つ物件ほど、価格が下がりにくい。タワーの低層階には単身向きの住戸が多い。
面積は少なくとも30平方メートル以上が絶対条件になる。理由は住宅ローンの面積制限の下限値だからだ。できれば、50平方メートル以上のほうがいい。住宅ローン控除の下限値だからだ。この差で最大減税効果が400万円違う。これがあると、住宅ローンが実質マイナス金利になる。4000万円の1%が還付されるのに対して、現在の金利は1%未満だからだ。住宅ローンを借りると金利負担がゼロである以上に、お金がもらえるのが現状なのだ。
販売価格は「適正価格以下」か
最後に、販売価格が適正価格以下であることを確かめよう。「住まいサーフィン」では、新築マンションすべてに適正平方メートル単価を表示している。中古マンションなら、マンション名と号室指定で、成約ベースの取引価格を査定できるので、10秒で適正価格が判明する。高値づかみだけは避けなければならない。
整理しておこう。単身が家活するには、以下の7つの法則を守るべきだ。
(1)年齢の若いうちに
(2)都心のアクセスの良い行政区で選ぶ
(3)駅徒歩は4分までがベター
(4)大規模のほうが共用部分は充実
(5)タワーの方が資産性は高い
(6)面積は30平方メートルが絶対条件、50平方メートル以上がベター
(7)適正価格以下で