やりたいことを先取りで書く

そもそも、手帳は時間管理やスケジュールを書くもの。しかし、CITTA式は違います。

私が手帳で強く意識しているのは、まだ決まっていないけれど、やりたいことを先取りで書くことです。

日常のささいな「ワクワク」を書き出してみること。通称「ワクワクリスト」と呼んでいるリスト作りなのですが、意外と書けない人が多いのです。この「ワクワク」はいつか叶えたい夢ばかりではありません。日常の小さなことでもいいんです。

パッと思いついた「髪を切りに行きたい」や「オープンしたばかりのカフェに行きたい」など。手帳の欄外でもふせんでも、あなたがワクワクする「やりたいこと」「気になること」を書き出してみてください。

青木千草『時間がなくてもやりたいことがすぐに叶う! CITTA式人生が輝く手帳タイム』(KADOKAWA)より

小さなワクワクを書くコツは、達成したイメージを具体的にすることです。達成したときに得られる感情やシーンを思い描きながら、書いてみましょう。

手帳を開くたびにワクワクする。ちょっと楽しくなる。そんなふうに手帳を活用していければ「絶対、無理!」と思っていた旅行や転職がスルリと叶って、やりたいことがどんどんできるようになります。

無意識の時間をチェンジする

CITTA式手帳タイムの一番の肝は、ワクワクすることをどう手帳に落とし込むか。

ワクワクを書いたら、無意識の時間を、自分へのごほうびやワクワクできる時間にチェンジしていきましょう。

「行きたいな」「やりたいな」と思うだけでは、多忙な生活下ではすぐに忘れてしまいますよね。「手帳タイム」は楽しいことを考えて書くだけではなく、それを実際の予定に組み込む時間なのです。

観劇や映画、旅行などスマホでチケットが取れるものは即予約。予定もキャンセルしにくくなります。「本を読む時間がない」と嘆くなら、本を買う日時、買ったあとの読む時間までも決めて手帳に書いてみましょう。

また、「クリーニング」など先延ばしにしている気になっていることなども書き出してみてください。いつやるのかを決めて、「この2時間だけはやる」とか「この日以降はやらないよう、ここまでにやる」ことを自分と約束します。

充実した1週間の条件とは、公私の時間がバランスのいい割合になっていること。あなたがやりたいと考えている、心が躍る「ワクワクリスト」を書き出していったら、それを実際の予定に今すぐ組み込んでいきましょう。