医学部に進む子の親は、医者であることが多い。それは医学部進学に多額の費用がかかるからだ。私立であれば学費だけで3000万円以上かかる。だがファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんは「普通の家庭でも、わが子を医学部進学させているケースはある。制度を活用し、やりくりを工夫すれば、無理ではない」という。どんな方法があるのか――。

年収いくらならわが子は医学部に通えるか

医師からお金に関する相談をされるケースは意外に多い。

先日も、ある大学病院の勤務医Aさん(30代)から、今後のライフプランについて相談を受けた。Aさんの現在の年収は約1500万円。他病院への臨時診察といったアルバイトを入れれば1800万円ほどは稼げるという。しかも、一生現役も夢ではなく70歳以降も1000万円以上の高収入を維持できる。わざわざ節約だの資産運用だのとカリカリせずに、お金に困らない生活を手に入れられそうだが……。