ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長と京都大学の山中伸弥教授。時代を代表する経営者と科学者にはさまざまな共通点がある。そのひとつが「村上春樹の小説を愛読している」という点だ。2人はどんなところに惹かれているのか。そしていま何を考えているのか。5つの論点で語り合った。貴重な初対談の内容をお届けしよう――。
※本稿は、「プレジデント」(2018年7月16日号)の掲載記事を再編集したものです。
【1】変化と普遍について
──山中先生のご専門である生命科学をはじめ、人工知能(AI)などさまざまな分野で技術の猛烈な進化が起きています。それによってビジネスは、生活はどうなるのか。迷い悩んでいる人は多いと思います。お二人はこうした「変化」について、どうとらえていますか。
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