さらにサプリメントのテアニンとカフェインを組み合わせることで、集中力が10パーセント高まるというペラデニア大学の実験結果を知り、今はテアニンのタブレットを口に放り込んでからコーヒーを飲んでいます。ただ、サプリメントに関する情報は日々変化していくので、今後もよりよい組み合わせが見つかれば、躊躇(ちゅうちょ)せずにアップデートしていきます。

そのためにも何時に何をどの程度取り、どんな印象を持ったかの正確な書き込みが必要になってくるのです。

行動を細かく書き込むことで実行度が上がる

ここまで読んで、「DaiGo、細かすぎる……」と感じた方もいると思います。

『倒れない計画術』(メンタリストDaiGo著・河出書房新社刊)

たしかに、細かいです。でも、想像してみてください。

もし、スケジュールに「朝7時から7時30分はトレーニング」とだけ書き、起床とともに「今日は何のトレーニングをしようか」と考えていたら、同じ内容をルーティンとしてこなせるでしょうか。

「だるいな」と感じている朝はサボってしまうかもしれません。あるいは、「今日は天気がいいから、外を走ろう」と1時間近くトレーニングにさいてしまい、しかも運動強度は下がるという展開になることもあるでしょう。

もちろん、気分転換に外を走ることはリフレッシュという意味で悪い選択ではありません。ただし、私が朝のトレーニングに求めているのは、その後の脳パフォーマンスを高めること。明確な目標を定めて、段取りを組んでいるのです。

細かく手順を書き込まずに、その場で「何をどんな順でやるか」を決めていたら、時間が足りなくなります。ですから、スケジュールには予定ではなく、普段やる行動を書き込んでいきます。

「やることは全部書く!」くらいの勢いで。

そのとき大事なのは、自分が取る行動とそれにかかる予測時間も書くことです。「何分かかる予定」ではなくて、「何分かかるのか」の予測。これくらいかかるだろうと書き込み、実際にやってみて、「何分かかったか」を記録。その後、「もっとかかる時間を減らすには? 短くするには?」と検証していきます。