会食のお礼は、メール派と電話派が拮抗。「声を聞いたほうが印象がよくなるので、翌日の朝一番に電話でお礼を伝えます。電話されるのが嫌いな人もいるので、その場合はメールが無難」(和田氏)。

他人に聞きづらいのが、取引先への香典の金額だ。3000円、5000円、1万円に意見が割れた。和田氏は「相場は5000円。でも若ければ3000円でも問題ない」と言う。

NTTコム リサーチ=アンケート調査協力

アンケート結果を振り返り、佐々木氏は、「経験を積むほど、正しい振る舞いができるようになる。ただ、若くても『常識』が身に付いている人もいます。大事なのは相手のことを考える『感受性』を持つこと」と説く。和田氏は「時代が変わり、仕事のスピード感は上がっている。変化に対応する力も重要です」。

調査概要●20~60代までの各年代約200人ずつ、計1000人の会社員男女にインターネット調査を実施。調査期間は2018年3月14~16日。

佐々木常夫
1944年生まれ。69年東京大学経済学部卒業、同年東レ入社。2001年、同期トップ(事務系)で東レの取締役就任。10年から佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表。
 

和田裕美
外資系教育会社で、世界142カ国中2位の営業成績を収める。2001年、ペリエ設立(現・HIROWA)。営業・コミュニケーションのための研修、執筆活動などを行う。
 
(撮影=奥谷 仁)
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