副業解禁! 収入アップで気持ちが大きくなる「金持ち気取り」夫
【年収800万円】森田家
●家族構成/夫42歳(会社員・企画営業)、妻42歳(パート)、長女15歳、次女11歳
・最近の口グセは「オレがおごるよ」
・副業への投資として支出も増えぎみ
・臨時収入がパラパラと入ってくる
●家族構成/夫42歳(会社員・企画営業)、妻42歳(パート)、長女15歳、次女11歳
・最近の口グセは「オレがおごるよ」
・副業への投資として支出も増えぎみ
・臨時収入がパラパラと入ってくる
▼副業の収入分は取り分けておくのが鉄則
年金制度や雇用環境が不透明さを増す中、副業を解禁する企業が増えている。森田家(仮名)の夫が勤める会社もその1つ。趣味のオートバイに関する知識を生かしライターの仕事を始めることにした。最近では月7万円程度をコンスタントに稼げるようになっていた。
じつはこの副業によるお金、当初は「夫婦の老後のために蓄えよう」と夫婦で話し合っていたもの。ところが、夫の口座にパラパラとお金が振り込まれるものだから、夫は「“臨時収入”が入りお金に余裕ができた」という感覚に陥ってしまった。家族で出かけるたび、ちょっとだけ贅沢な外食をしては「ここはパパが払うから」とちょっとした金持ち気取りをするように。また、ライター業の主なネタ元は自分が所有しているオートバイ。記事を発信して反響があると気持ちがいいから、そのオートバイにかけるお金や時間もどんどんエスカレートしていく。
副業で収入が増えたはずの家計は赤字に転落。夫の本業での収入は年俸制なので、赤字分をボーナスで補填することもできない。これに危機感を持ったのは妻だった。なんといっても家計に大きなダメージを与えていたのは外食代。副収入が増えたことによる支出だ。そこで夫には「そもそも、何のために副業を始めたのか」という初心に立ち返ってもらうところから話し合いを始めた。「お金を貯めたい、残したい」という思いは夫も同じ。お金の使い方を改める必要性には、すぐに気づいてくれた。
現在は、副収入は別の口座に分けて管理し、いっさい手をつけないようにしている。副業は転ばぬ先の杖となるが、収入増による支出増という落とし穴にはくれぐれも注意したい。