1年間で610点→820点に上げた人の勉強法

千葉真裕 キリンビバレッジ マーケティング部

ついこの前、担当する「世界のKitchenから」というブランドの商品開発のため海外出張に行きました。でも通訳はいましたし、いまは英語が使えなくてもとくに問題ありません。

飽きないように問題集から入り、仕上げで単語や文法をつぶした。「土日の時間を使って同シリーズの4冊をすべて3回繰り返しました」。

そんな自分がTOEICを受験したのは、尊敬する上司の勧めでした。

2016年1月に力試しで受けたTOEICのスコアは610点。これをもとに、半年後の目標スコアを700点、1年後を800点に設定しました。

飽きっぽい性格なので、学習をはじめる前に、挫折しないための計画を練って、ノートに書き記していきました。平日の通勤時間30分×2回と、土日の午前中の2、3時間を学習時間として確保することをルール化。いつまでに何をどれくらい勉強すれば目標の点数が取れるかを算出し、日々の計画に落とし込んだ。そのうえで、習慣化を目指してまずは1カ月間続けてみる。計画からズレが生じたら、随時軌道修正していきました。

教材もネットの口コミで高評価なものに絞りました(写真参照)。聞くだけでよいヒアリング問題は通勤時間に、集中力の必要な文法・読解問題は土日の午前中に組み込み、テストの1~2カ月前には制限時間を設けて公式問題集を解く。これらの計画はすべて最初ノートに書いたとおりでした。半年後には755点、1年後820点に達し、目標をクリア。無理のない計画が継続のカギだったと思います。

花田徹也
東京・新宿にあるTOEIC特化型スクール「花田塾」主宰。米南カリフォルニア大学卒業。三菱商事に勤務後、英語講師の道へ。TOEIC990点を取得。著書に『新TOEIC TEST文法特急2 急所アタック編』など。
 

千葉真裕
キリンビバレッジ マーケティング部
 
(撮影=研壁秀俊、山本祐之 写真=時事通信フォト)
【関連記事】
頭がいい子の家は「ピザの食べ方」が違う
TOEICは公式問題集の解答解説を先に読め
ペラペラな親ほど早期英語教育に“冷淡”
専門家が直言「TOEICが日本を滅ぼす」
「なぜ勉強が必要?」子供への模範回答3