英会話を効率的に学習するには、どうすればいいか。雑誌「プレジデント」(2018年4月16日号)の特集「英語の学び方」では、英語学習に使える最新サービスを徹底比較した。記事の一部を紹介しよう。第3回は「VR英会話」について――。

外国人観光客を英語でおもてなしするストーリー

なぜわざわざVRアプリで英語を? そうツッコむのは後にしよう。論より証拠。英語学習の最先端に触れるべく、早速VRヘッドセットを購入した筆者である。アプリをスマホにインストールし、VRヘッドセットに装着すれば準備完了だ。

(上)アプリを起動したスマホをVR機にイン。(下)VR機を装着すれば、世界はもう3D。

今回体験したアプリは2つある。1つは英会話大手のイーオンがアプリ開発会社と共同開発した「英語でおもてなしガイド(VR対応)」。外国人観光客をガイドするシーンをVRで再現し、教師との対面レッスンが難しい環境でも会話力アップが望めるという触れ込みだ。

コンテンツは、ボキャブラリー、センテンス、リスニングの3方向から基礎知識をインプットする「事前学習」パートと、覚えたての知識を使って会話する「会話練習」パートの2つ。VRが対応するのは後者、会話学習パートだ。具体的には3種の学習が用意されている。穴あき状態の英文で必要な表現を暗記する「Conversation」、会話の応用力を身に付ける「Exercise」、選んだ英文によって会話内容が分岐し、エンディングも変化する「Practice」だ。このモードにはゲーム感覚があり、繰り返し学べるだろう。監修は、ゲームの教育利用を研究する東京大学大学総合教育研究センターの藤本徹特任講師だ。