英会話を効率的に学習するには、どうすればいいか。雑誌「プレジデント」(2018年4月16日号)の特集「英語の学び方」では、英語学習に使える最新サービスを徹底比較した。記事の一部を紹介しよう。第2回は「動画配信サービス」について――。

「10秒だけ巻き戻し」機能が英語学習に使える

NetflixにHulu、Amazonプライム・ビデオにdTVと、このところ動画配信が熱い。海外映画、海外ドラマといった豊富な映像コンテンツに加え、大抵どれも定額制で何本でも見放題。これは英語学習に使えそうだ。

PIXTA=写真

筆者が会員登録したのは、Netflix。洋画・海外ドラマが多数揃う動画配信サービスの最大手だ。

まずは、英語学習をするなら当然と、「英語音声」「字幕なし」に設定、話題になったSF大作を視聴してみたところ……筆者の英語レベルではストーリーを追うことすらかなわない。

「字幕なしで未見の映画を見るのは、相当ハードルが高い。はじめは英語字幕を出しましょう。Netflixなら視聴中でも英語字幕に切り替えられますよ」。

そうアドバイスしてくれたのは、日本映像翻訳アカデミーの講師で自身も字幕翻訳に携わる桜井徹二氏。英語字幕は補助輪つきで自転車に乗る練習をするようなものか。リスニング力不足を補ってくれる。

「初級中級者は、中身を理解している作品からチャレンジするのがおすすめです。過去に何度も見た作品、個人的に思い入れのある作品なら、字幕なしでも何となくセリフを理解し、ストーリーが追えるはずです。すると『あのセリフが英語だとこうなるんだ』と興味が湧いてきます。英語を学ぶなら映像を繰り返し見るのが前提。また見たいと思える面白い作品を選ぶのがコツです」

作品全体といわず1つの短いシーンを繰り返すのも効果があるという。HuluとAmazonプライム・ビデオならば「10秒だけ巻き戻す」ボタンが付いており、ワンクリックで操作も容易(Netflixはキーボード操作で巻き戻し可能)。聞いたセリフをそのままなぞって口に出す「シャドーイング」に挑戦するにはもってこいの機能だ。役者になりきり、スピード、強弱、アクセントまで意識して、セリフを復唱しよう。

とはいえ、英語学習に向かない作品もある。桜井氏によると、ブロークンな英語が飛び交う作品は避けること。またSFもの、医療もの、犯罪ものなどは、出てくる単語そのものが難解だ。筆者は医療ドラマ「ER 緊急救命室」を愛してやまず、日頃「500万回見た」と豪語しているが、英語は一向に上達しない。「ERは日本語でもわからない言葉がありますから」と桜井氏が慰めてくれた。

▼「動画配信サービス」の比較
(1:英語字幕/2:簡単巻き戻し/3:コンテンツ)

Netflix
利用者数1億人を突破した世界最大級の動画配信サービス。オリジナルコンテンツの質と量が売りだが、英語字幕や吹き替えの有無を選択できるのが英語学習者には嬉しい。

1:あり

2:あり(Shiftキー+左矢印で操作)

3:月額702円(ベーシックプラン)から。1カ月の無料体験可能。


Amazonプライム・ビデオ
30日間の無料体験可能。タイトル数と料金の安さで他のサービスを上回るが、英語字幕は用意されていない。

1:なし

2:あり(ボタンを押せば10秒可能)

3:Amazon プライム会員(月額400円または年額3900円)になることで視聴できる。


dTV
運営はNTTドコモ。国内の会員数トップ。日本語字幕か吹き替えかを切り替えられるが、英語字幕には対応しておらず、英語学習に最適とは言えないか。31日間の無料体験可能。

1:なし

2:なし

3:月額540円で12万作品が見放題になる。


Hulu
日テレ系列とあって国内ドラマ、アニメ、バラエティが充実しているが、海外作品も多数。海外ドラマを中心に英語字幕にも対応している(※海外映画にはなし)

1:あり

2:あり(ボタンを押せば10秒可能)

3:月額1007円から。2週間の無料体験可能。


U-NEXT
USENが始めた「GyaO NEXT」というサービスが前身。多くの海外作品が視聴できるものの、英語字幕なし。

1:なし

2:なし

3:70誌以上の雑誌読み放題もついて、月額2149円から。31日間の無料体験可能。


※「簡単巻き戻し」はパソコンで使用する場合。価格は税込。