「ずっとよそ見をしていましたね。視線をあわせましょう」
なお、画面の操作は、画面中央に表示される丸いアイコンに視線を合わせることで行う。自分の発音を録音しつつ、ネーティブの発音と聞き比べることも可能だ。インストールは無料。月額980円の利用料金がかかるが、8つのチャプターのうち1つが無料で公開中だ。
もう1つのアプリは英検公式の「売場のやさしい英会話VR」。外国人客を売り場に迎えた販売担当者という設定で、「これさえ覚えればOK」という63のキーセンテンスを学ぶ。すべてのコンテンツを利用するには同名の通信講座の受講(1万4040円、組み立て式VRゴーグルつき)が必要だが、一部は無料で利用できる。VRモードにするとバーチャルな売り場空間に没入、「Good morning, Sir. May I help you?(いらっしゃいませ。何かお探しですか)」「Pardon me?」(もう1度言ってくださいますか?)といったやりとりが始まる。こちらも、音声認識による発音チェック機能つきだ。
どちらのアプリも、“まるで目の前に英語ネーティブがいるかのよう!”とまではいかないものの、「外国人と1対1で話している」臨場感と緊張感は、テキストだけの勉強では得られないものだった。「英語でおもてなしガイド」の「Practice」モードを体験し終わると、「ずっとよそ見をしていましたね。次はできるだけ視線をあわせて会話できるようにしましょう」とのアドバイスが……。現実世界と同様、慣れない英会話に目が泳いだようである。再チャレンジすると今度は「しっかり目を見て話せていますね。素晴らしいです!」。お褒めの言葉をいただいた。
(撮影=和田佳久)