「文部科学省が推進するスーパーグローバル大学創成支援事業では、現在37大学が国の重点的な支援を受けます(図5参照)。タイプAの東大は、13年に全学生中約1割だった外国人留学生数を23年には4分の1に、外国人教員数も約2割から約4割に、学生の1割以上を海外に留学させる等の目標を掲げています」(三石氏)

状況がここまで変わるとなると、教える側の力の向上も必要だが、「全国の小・中・高が一律に教員の指導力をアップさせるなんて無理。多くは、“外部のできる人”に任せるしかありません」と三石氏。

「だから23年度までの過渡期はもちろん、24年度以降についてはさらに、運用面についての見通しが不透明で、関係者の間でもモヤモヤとした状況にあるのです」(渡辺氏)