女性はこうしたほんの少しの違和感や変化を五感で感じ取ります。特に「聴覚」では、やはり言葉が強いです。例えば、ちょっとした助詞の使い方で、妻が浮気に気付いたケースがあります。夫婦で外出する際に、夫が「あっ、お前はバイクに乗れないんだったな」と漏らした。何気ない一言ですが、妻は「お前は」の「は」というたった一音に、「妻以外の誰かをバイクに乗せたのか?」という疑念を抱いたわけです。このように「女の第六感」は五感の積み重ねにより発動するのです。

浮気バレする夫は「なんで?」と返す

そして、やましいところのある夫は、妻から何か聞かれると「なんでそんなこと聞くの?」と返してしまうものです。例えば「こんなに遅くまで誰と飲んでいたの?」と聞かれると、「同僚の○○とだけど、なんで?」という具合です。

語尾に「なんで?」を付けてしまう男性の心理的な理由が大きく3つあります。まず「何か根拠があって聞いているのかな」という不安。ただ何気なく聞いただけなのか、浮気を疑われているのか、情報収集をしたいわけです。次に時間稼ぎ。浮気がバレた場合の言い逃れを考える時間を稼いでいる。最後が「なんだ、俺のことを疑っているのか」という逆ギレでごまかそうという発想。この3つのいずれかで、浮気をごまかそうとしているのです。

妻からすれば、自然に聞いたことに対して夫が過敏に反応して「なんで?」と返してきたら、この人は何かやましいことがあると考えるのも無理はありません。

ここまで聞くと、男性は「バレない浮気なんかできない」と思うのではないでしょうか。先にお伝えした通り、浮気発覚の端緒は「急激な変化」です。逆にいえば、「変わった」と妻に思わせなければいいのです。スマホもいきなり肌身から離さないようになったらあやしまれますから、あえてリビングに置きっぱなしにする。急にロックをかけるのもNGです。これまで通りにすごすのが、浮気バレ対策になるのです。

もし浮気がバレたとしても、それですべてが終わりというわけではありません。妻は浮気を見破って離婚したいというよりも、素直に認めて謝ってほしい。そしてしっかり償って、自分だけを大切にしてほしいという人が多いのです。だから言い逃れはせず、すぐに認めて謝ったほうがいいのです。浮気はあくまで遊びだった、本当に好きなのは妻だけだと説明してください。関係修復の可能性は決して低くないはずです。