私たちが目にするマグニチュードは「3.5」などと表示される。このエネルギー量がどれくらいかということは簡単には説明できないが、マグニチュードが1増えると、エネルギーは約32倍、2増えると約1000倍にもなるのだ。

「グッドバイ」のグッドは「神」のことだった!

朝のあいさつに使う「グッドモーニング(Good morning)」や夜に使う「グッドイブニング(Good evening)」など、英語には「Good」に時間を表す単語がついたあいさつが多い。だが、別れのあいさつである「Good‐bye」には時間を表す単語が入っていない。「bye」というのも意味がよくわからない。

『頭のいい子が育つ! 子どもに聞かせたい雑学』(KADOKAWA)

それもそのはず、「グッドバイ」はほかのあいさつとは関係のない言葉。グッドバイの「Good」は「よい」という意味ではない。もともと神を表す「God」なのだ。

グッドバイは、「God be with ye」(yeは「you」の古形)という別れのあいさつを短縮したもの。「神が汝(なんじ)とともにあれ、神様があなたをお護(まも)りくださいますように」という、相手の安全を願う言葉である。

「be with ye」が省略された「bye」や「bye‐bye」という表現はすでに17世紀には見られたが、「God」が「Good」と書かれ、現在の形になったのは18世紀のこと。「God」を直接口に出すことをはばかり、「グッドモーニング」などのあいさつに使われていた「Good」に置き換えたのだという。

雑学総研(ざつがくそうけん)
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく日々情報収集に取り組む傍ら、最近ではテレビ番組とのコラボレーションも行なった。
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