もっとも感じる変化は、お金よりも異性からの評価

こうして副業として記事を書いていくと、会社員には不自由なことが多いのに気づき始めました。その友人から「独立しちゃいなよ。仕事は振るから」と言われ、その年の5月に退社しました。独立した15年は一気に年収が1.5倍になりました。

脱サラしてもっとも感じる変化は、お金よりも異性からの評価です。決して収入が増えたからではなく、女性にモテ始めたのです。

自分で時間を管理できるようになったので、女性とのアポを取りやすくなっただけでなく、会社員時代に比べて「仕事で関係ないから会わない」ということがなくなり、「どこかで仕事につながるかもしれない」と様々な業種の方との飲み会にもより積極的に参加するようになりました。

結果として、知識が増え、会社員当時に興味のあった哲学だけでなく、金融、ファッション、美容、建築など様々な分野のプロの方とお会いし、情報を集めることで女性と話せる話題も増えました。美味しいお店も詳しくなりました。

女性との出会いが増えた私は現在、女性と知り合う機会が少ないビジネスマンに女性を紹介し、その男性たちへの恋愛コミュニケーションのコンサルティングをメインの仕事にしています。興味関心のある分野だけに固執しなかった入社2年目のときの読書と飲み会が今の「モテ」を作りました。

▼キャリアコンサルタント・谷出正直さんの視点
自分の得意分野と相手の期待が重なる点を見つけ、貢献できたことがポイントです。
まず、「記事を書く力」があり、「情報収集力」「人脈」へと広がりました。自分の好き、嫌いにかかわらず、得意分野を伸ばし、さらに広げることができたのがよかったです。
また、「書く力」×「情報」×「人脈」と、掛け合わさることによってより希少性が高まったことでしょう。自分が好きだから、やりたいからだけでは、ビジネスとして成立しません。相手への期待に応えられるからこそ、ビジネスとして成り立つのです。