昭恵夫人は地方の農業体験のイベントが大好き

特に、昭恵夫人と一気に距離を縮めたかったら、中央よりも地方に目を向けるとよいのだとか。

「昭恵夫人は地方の有力者が集まる政府主催のワークショップや、農業体験のイベントによく参加しています。地方のイベントは参加者が少なく、数十人規模のケースも少なくありません。こうした場所では主催者やその地の有力者の方とすぐに仲良くなれます」

また、そうしたイベントでの自身の立場も重要になってくる。コミュニティで珍しがられる存在になれば、主催者との距離はかなり縮まりやすい。

「たとえば、高齢者が多いイベントにあえて20~30代の若者が参加すると珍しがってくれ、距離を縮めてくれます。いつだって『若者の意見を聞きたい』という年配の人は多いですから。同様に昭恵夫人もおもしろがってくれます」

とはいえ、こうした場所で単に「はじめまして」と名刺交換しても、関係はその日だけで終わってしまう。いかに自分は日本に関心があり、日本のこれからのことを考えているかを語ることで「おもしろい人」になれる。

「たとえば、日本の伝統工芸や和食に興味関心があることを話したり、たとえ自分が1人の会社員でも、どんな社会になってほしいか、どれだけ国のことを思っているのか、そのために自分はどんなことをしたいのかを熱く語る。そうするとイベントの代表者や昭恵さんは興味深く聞いてくださいます」

最後に昭恵夫人と手っ取り早く仲良くなるコツを教えてもらった。

「とにかくいろいろな場所に顔を出し、イベントが終わったら代表の方への挨拶を忘れないこと。代表は、ほかの代表とつながっています。そこで素直に相手の話を聞き、勧められた本を読み、会うべしと言われた人のイベントに足を運ぶんです。その感想を伝える名目でつながりを維持できます」

SNSで自分自身を発信し、相手に自分がどんな人物か知らせることも重要だ。まるで「ビジネスに役立つ人脈構築術」のようなコラムになったが、これが昭恵夫人とメシを食べられる、とてもシンプルな方法なのだ。

(写真=時事通信フォト)
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