これが軽度認知症チェックリスト11項目
最近、認知症予防のための取り組みとして提唱されるようになった概念がある。それが軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)だ。現段階では認知症とはいえないものの、放っておけば認知症になる確率が高い状態を表す。
「認知症は前段階として記憶障害が発生することが多い。家庭生活はほぼ独力で営めるけれど、仕事や社会生活に支障をきたすほど記憶力に問題が生じ始めたら、MCIと診断されます」(伊古田氏)
ただしMCIと診断されても、全員が認知症になるとはかぎらない。MCIは誰でも経験する普通の老化の過程であって、約3割が健常に回復するという見解がある。その一方で、MCIと診断された人の5~10%が1年後に、20~40%が5年間で認知症に移行したという研究報告もある。
いずれにせよ、MCI診断の目的は、「早めに手を打って、認知症になるのを先送りする」こと。まずはあなたの親に次のような症状が見られないか確認して、なるべく早めに予防を勧めておくべきだろう。
・同じことを何度も言ってしまうことが多い
・ボーっとしている時間が増えた
・財布や貯金通帳など、大切なものが見つからない
・約束や確認事項をよく忘れる
・待ち合わせの場所にうまく行けなくなった
・片付けや料理、車の運転がうまくできない
・同じようなミスを繰り返す
・テレビドラマの筋を追うことが面倒くさい
・身だしなみに気をつけなくなった
・電子機器の操作が困難
・趣味や好きなことに関心がなくなってきた
※伊古田俊夫氏の話をもとに作成
それでは認知症を予防するために何をすればいいか。今のところ日本医学会がもっとも高いエビデンスがある行動として評価しているのが、運動だ。ウオーキングや軽いジョギング、ゆっくりした水泳などの有酸素運動を1日40~50分、週4~5回行う。すると認知症を遠ざけられるというデータがある。
「日常的に運動している人としていない人とでは、している人のほうがホルモンの分泌量が5~10%多い。そうなると体の活動性が高まり、生活に対する生き生きとした姿勢が維持される。それが認知症の予防につながります」(同)
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