決して年収は高くないのに、お金を貯められる人がいる。どこか違うのか。雑誌「プレジデント」(2017年2月13日号)の特集「金持ち夫婦の全ウラ技」より、人生の3大出費のひとつ「住宅」にまつわる知恵をご紹介しよう。第6回は「ローン減税」について――。(全12回)

最大年間40万円を10年にわたり控除だが…

住宅ローン減税(正式には「住宅借入金等特別控除」)は、国民の住宅取得を促すため、個人が居住用の一戸建てやマンションを住宅ローンで買った際、国が税金を還付する制度だ。年末の住宅ローン残高の1%か、控除限度額のどちらか低い額(控除額)が、その年の所得税から「控除」される。

つまり「所得税-控除額」が実際の税額となり、所得税が減るわけだ。控除額が所得税を上回る場合、その差額は翌年の住民税からも控除される。そして、それらの控除は10年間続く。