▼日本に希望を。希望の党

9つの公約を並べているが、注目すべきはその順番だ。

(1)消費税増税凍結(2)議員定数・議員報酬の削減(3)ポスト・アベノミクスの経済政策(4)原発ゼロへ(5)雇用・教育・福祉の充実(6)ダイバーシティ社会の実現(7)地域の活力の競争力の強化(8)憲法改正(9)危機管理の徹底。

希望の党「政策集」PDFの1ページ目。9つの「公約」が並べられている。

前半は野党色の強い主張だが、(8)、(9)あたりは安倍政権と足並みをそろえた内容といえる。このあたりが、安倍1強の打破を訴えながら、選挙後に自民党と連携するとの見方が絶えない希望の党の状況を示している。

公約の後半には「12のゼロ」というページがある。原発ゼロ、企業団体献金ゼロなどとともに「満員電車ゼロ」「ペット殺処分ゼロ」「電柱ゼロ」など小池カラーの政策も並ぶ。

公約にはアベノミクスに代わる経済政策としてユリノミクスという言葉もあるが、あまり評判がよくなかったためか、小池氏は演説などではあまり口にしていない。

 
▼消費増税凍結! 身を切る改革で教育無償化。日本維新の会

希望の党と協調して選挙戦を戦っている維新。まず表紙に党首の顔がないというところが目を引く。松井一郎代表が衆院選に出馬していないことが念頭にあるのだろうか。

日本維新の会「マニフェスト」の表紙。松井一郎代表の写真は2ページ目に掲載されている。

消費税凍結、身を切る改革、憲法改正など、主要な政策は希望の党と足並みをそろえている。松井氏が大阪府知事であるということもあり、公約ごとに、大阪が取り組んでいる事例を紹介している。「大阪での先進的事例を日本中に伝える」という立て付けになっている。

 
衆議院選挙特設ホームページ2017|日本維新の会https://o-ishin.jp/election/shuin2017/index.html