▼b 賛成できないことを伝えたい場合
相手の提案や意見に賛成できない場合、もちろんそれをはっきりと伝えることは重要です。しかし、4つ目の例文のように、
I disagree with you.(賛成できません)
というようなストレートな表現は、実際はあまり使いません。相手の気持ちを傷つけないようにするためには次のような表現があります。
I have a different opinion.(違う意見をもっています)
I have a different view about this.(これに関して、違った見解をもっています)
I have a different point of view.(これに関して、違った視点で見ています)
Iʼm thinking of it in another way.(違った考え方をもっています)
さらに次のように言うと、相手は気持ちよく話を進めようとするでしょう。
Iʼm not sure thatʼs the best approach. Letʼs discuss it some more.(それが最善の方法かどうかよく分かりません。もっと話し合いましょう)
I have some concerns about that approach.(その方法に関して、いくつか懸念があります)
I think we need to give it some further thought.(それについてさらに考える必要があると思います)
I might have some trouble supporting that.(それはちょっと支持しがたいです)
▼c noやnotは非常にきつい拒絶の言葉
「アメリカ人はストレートな表現を好むので、断るときにNOと言えばいい」と勘違いしている日本人は多いと思います。
例えば、「どうしても誤解が生じてほしくありません」と言いたいときに、 5つ目の英文のように、
I really donʼt want to have a misunderstanding.
とストレートに言うよりも、
The last thing I want to do is to have a misunderstanding.(誤解だけは避けたいと思います)
Letʼs be sure to avoid any misunderstandings.(誤解を避けるように気をつけましょう)
というように言ったほうが丁寧な表現です。noやnotを使わないほうが表現がやわらかくなり、相手の感情を苛立たせません。たとえnotを使う場合でも、
I wouldnʼt do that.(私ならそうはしません)
とwouldを使えば、丁寧になります。また、
I would do it differently.(私なら違うやり方をします)
という表現を使うとnotを使わなくても同様のことが言えます。