アメリカ市場に本格進出するソフトバンクの強力な武器は孫社長の英語力。ちょっと聞くと単なる「日本人の英語」だが、なぜアメリカ人の心に響くのか?

本筋とは無関係のようで大切なこと

孫正義はいま月の半分ほどをアメリカで暮らし、アメリカ市場の開拓に取り組んでいるという。通信業界関係者や、一般のビジネスマン向けに英語でスピーチする機会も少なくない。あらゆる業種で国内から海外市場へ成長の軸足を移す動きが続いているが、社長自ら海外に駐在し、英語でトップセールスを繰り返す例はさすがに珍しい。しかも、孫の場合は「英語のプレゼン」が着々と成果を生んでいる。

孫の英語はどこが凄いのか。プレジデント編集部はアメリカにおける孫の最新英語スピーチを分析し、その秘密に迫った(詳細は文末参照)。指南役は、スピーチコンサルタントとして経営者や第一線ビジネスマンに実践的な話し方を教える西任暁子と、NHK国際放送のリポーターとして活躍するアメリカ生まれの英語ナレーター、ジョン・ドーブだ。