巷には英語表記があふれている。でも、中にはネイティブを勘違いさせる表記だったり苦笑されているケースもある。日本で見かけたオモシロ英語を収集しているネイティブに話を聞いた。

事前にネイティブのチェックを受けて

海外旅行先で、おかしな日本語表記のTシャツや、屋台であやしい和訳メニューなどを見て、笑った経験がある方は少なくないだろう。しかし、同じことが日本での英語表記にも起きている。有名なところでは「カ●ピス」が英語圏の人に「牛のおしっこ」と聞こえたり、「ポ●リスエット」のスエットが「汗」で驚かれているのだ。

お互い様ではある。しかし、おかしな・伝わらない英語を提供して商機を逃す手はない! 日本に転がるおかしな英語をこよなく愛するエイミーさんに、変な英語を集めてもらった。

テンプル大学日本校教授 エイミー・ワインスティン氏●東京在住のアメリカ人ライター。大学では文章の書き方を指導している。著書に『ネイティブは見た!ヘンな英語』。自身のブログTokyo Writerでアメリカ人の視点から観察した東京の暮らしについて書いている。

エイミーさんは「日本の会社が日本人向けに使っている英語ならば、多少変でも外国人の私が何も言うことはありません。でも、もし外国人にアピールするために書いている英語であるならば、ネイティブによるチェックが不可欠です」と指摘する。

もちろんコストはかかる。しかし「一度リリースされた商品やサービスのネーミングや説明の不備を修復するのには、多大な時間と労力が必要です。事前にチェックすれば、はるかに少ないコストですむはず」とエイミーさんは力説する。

東京五輪に向け、今後訪日外国人が増加するのは間違いない。あなたの会社の英語表示、正しく伝わりますか?