1億円で取得した用地が保有中に2億円に値上がりした場合、1億円として評価するのが「原価主義」、2億円と評価するのが「時価主義」である。

時価主義は、利益が確定していないのに利益を得たように見え、楽観的な評価になりがちという懸念があるものの、損失が適宜反映されるという利点もある。対して原価主義では、実際には生じていない利益は計上されない慎重さがある半面、損失が隠れやすい問題がある。