アメリカの導入率は日本の5倍超

在宅勤務をはじめとしたテレワークは、さらに増えるのか。

「確実に増えるでしょう。テレワークを導入している日本企業は、全体の16%しかありません。アメリカの導入率は83%。しかも、ほぼすべての就業日にオフィス外で働く『常時テレワーク』の導入率も34%に上ります。日本では、大企業の導入が増えているものの、中小企業の導入率が低いのが特徴です。今後、裾野は広がっていくでしょう」(宇治氏)

在宅勤務を「企業にとっては、生産性を向上させる秘訣であり、個人にとっては、働き方を柔軟に選択できるオプションである」と宇治氏は続ける。

が、はたして本当か。もし、自分の会社で制度が始まって、自宅で仕事をするようになったら、サボってしまうんじゃないか。上司とのやり取りが面倒になるんじゃないか。給料も減ってしまうんじゃないか……。

次回からはすでに制度を導入し、運用している3社の社員の声を中心に、在宅勤務のリアルに迫る。

(写真=amanaimages)
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