破綻から2年。「空の反逆児」と呼ばれたスカイマークが再生しつつある。新経営陣は金融出身のツートップ。会長はファンドの代表だ。しかし彼らは「カネ」より「ハート」の経営に挑むという。たとえば旧経営陣は客室乗務員に「サービスはするな」と指示していたが、新経営陣はコーヒーサービスを再開し、制服も刷新した。目標は「日本一愛される航空会社」――。経済ノンフィクション「企業の活路 スカイマーク」。前後編のうち後編をお届けする。
「社員が動かなければ会社は動かない」
スカイマーク会長の佐山展生が率いるインテグラルは、企業の再成長や再生などを手がけるファンドだ。これまでにイトキンやアデランスなどの企業再生を手がけている。スカイマークへの投資を判断するにあたっては、小型機を効率的に稼働させるというスカイマークのビジネスモデルには十分に可能性があると見込んだ。しかし、複数のファンドがスカイマークへの投資を検討し、あきらめていた。
「自信があったわけではありません。ただし、誰でもやれるようなことに手を出しても意味がない。我々は、ほかがやらないような難しい案件をとりにいきます。会社を立て直すということは、社員が働きやすい会社にするということ。そこに我々が参画する価値がある」
佐山はそう言った。投資先企業を社員が生き生きと働くような会社に生まれ変わらせる。そうすれば、自ずと結果(リターン)はついてくる。それが佐山の考え方なのだが、このような企業再生を手がけるファンドがあること自体、まだ一般には知られていない。
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