中学生の頃から愛用している手帳

僕自身は、「すぐやろう」と意識したことはないんです。すぐやる理由は単純で、そうしないと日々の仕事があふれてしまうから。平均すると、1日8回、多い日は10回以上の会議をこなさないといけない。日々の業務に追われ、隙間時間もほとんどありません。その日のうちにできる仕事はすぐやっておかないと、業務は溜まる一方です。決断すべきこと、処理できる案件にはすぐに手をつけないといけません。

マネックスグループ社長CEO 松本 大氏

その上で、もちろんスケジュール管理は大切です。管理には、Googleカレンダーと手帳を使っています。書き込む内容は分けておらず、Googleカレンダーは秘書が入力していて、自分では手帳に書き込んでいます。

GoogleカレンダーはiPhoneの電池がなくなると見られませんしね。ただ、手帳はGoogleカレンダーのリスクヘッジというわけではなく、純粋に手帳の肌に馴染んだ感じが捨てがたいんですよ。

僕は、仕事道具は使っていて不便でなければ変えないスタンス。手帳も中学生の頃から愛用しているものです。どこでも買えるごく一般的な手帳で、毎年1冊、買い続けてもう30年以上になります。カバーの色と年号が違うだけで、サイズと形は一緒です。大学時代に使っていたオレンジのカバーが好きなんですけれど、なくなって残念(笑)。社会人になってから違う手帳を使ったこともありましたが、結局戻ってきましたね。

手帳の優れているところは、まず視覚的に入ってきやすい。僕の手帳は一般的なポケットにも収まるサイズです。見慣れた形式ということもありますが、その月のスケジュールや、電話番号などのメモが一覧で目に入ってくる。何日の何時に何があるかが一瞬で判別できるし、海外出張をいつ入れられるかなど、長期的な予定もたてやすい。

書き直しやすいのも魅力です。昔はボールペンで書き込んでいましたが、いまはシャーペンを愛用しています。社会人になり、経営者になってリスケジューリングが多くなりましたから、書いては直しができるほうがいい。ボールペンは文字が滲んで潰れてしまうことがあるので、ほとんど使いません。