20代は、社会人としてのノウハウやスキルがまだ少ないので、仕事で失敗して傷ついたり、悩んだりすることが多いかと思います。でも、逆に20代だからできること、若さゆえの強みもあるのです。

私は大学生のとき、アパレル商社機能とITサービスを融合させたベンチャー企業を起業し、試行錯誤を繰り返しながらも、社員を40人抱えるまでに大きくしました。大学卒業後は大企業での実務も経験したいと考え、事業譲渡後、通信関係の上場企業に就職したのですが、「オレは会社を経営していたんだ。ほかの新人のヤツらとは違う」と内心、自信満々でした。

ところが、ベンチャー企業とは仕事の進め方がまるで違い、それまでのやり方が通用しません。ミスを連発するわ、作ったプレゼン資料をこき下ろされるわで、天狗になっていた鼻を完全にへし折られました。「会社から逃げ出したい」と思ったことも、一度や二度ではありません。

そうしたなかで「これは20代でやっていて、成長に役立った」と思えることがいくつかあります。

まず上司や先輩の目にとまるように、やる気をアピールすること。私は会社で新しいプロジェクトが立ち上がると、「やらせてください」といつも手を挙げていました。自信がなくて手を挙げられない20代が多いのですが、手を挙げないとチャンスは巡ってきません。

バッターボックスに立ったからには、空振りしても三振してもいいので、思いっきりバットを振ります。失敗するのは誰でも怖いのですが、失敗できるのは若いうちだけ。20代なら大目に見てくれるし、またチャンスをくれます。むしろ失敗をたくさんしておけば、その経験を生かして、30代、40代で失敗をせずにすみます。