妻が洋服代削減の代わりに要求したモノ
生命保険料は保障を見直して、3万円台になるまで減らせました。年齢的にも長期間にわたり払い続ける貯蓄型の商品にはインフレリスクがあります。
通信費も下げたいと希望されたので、家電量販店で格安スマホに変えられることを教え、変えていただきました。使用感は変わらないのに、すごく安くなったと奥さんは嬉しそうで、「スマホ代って消費だと思っていたけれど、浪費だったのかな」と笑っています。
奥さんの洋服代は「消費でもあり、浪費でもあり、投資でもある」といい、なかなか減らせません。逆にご主人の健康維持目的のサプリメント代やスポーツジム代も浪費なのではないかと言い始めます。
なかなか妥協点が見つけられずにいましたが、最終的にはご主人にかかっている「小遣い+サプリメント+スポーツジム代」の合計と、奥さんの「小遣い+洋服代」の合計をできるだけ近い額にし、公平を図ることで落ち着きました。試行錯誤の結果、それぞれ8万円程度の予算としました。金額を下げるには我慢が必要になりますが、それでもお金は過分にかかっています。まずはこの調子でいき、今後さらに見直す予定です。
3分法の考え方に慣れてくると、そのほかの日用品や嗜好品、理美容費なども自然に下がりました。
このようにして、毎月21万円ほどの余剰が出せるようになりました。
本当なら、もっと生活費を縮小することができるはずなのですが、現段階ではひとまずこの生活に慣れ、そこから改善できることを探していく予定です。
「学生時代は、少ない仕送りやバイト代で節約して暮らすことができていたのに、今は面倒だと思ってしまう、それもいけなかったね」
と話すことができるようになったのは、よかったのかもしれません。
このおふたりを見てきて、改めて支出を把握すること、支出の意味を考えてお金を使うことの大切さを実感しました。お金の使い過ぎに気が付いた時には皆さんもぜひ、支出の仕方などについて振り返ってみてください。