年250万も家計費削減! 何をいくら削ったか?

食事にもこだわりが強いようです。共働きで外食が多い家庭は珍しくありませんが、少し良いレストランでの外食が多く、食費の半分以上を占めます。クレジットカード払いが多いので、こういうところに気が付いていないのです。自炊するための食材についても、オーガニック系にこだわりを持っていました。

生命保険も10万円を越えていました。その内容は、3分の2が貯蓄型の商品。医療保障や死亡保障も過分にかけており、金額が高くなっています。保障の見直しは必須なようです。

ここまでお話を伺って、ご夫婦のいいもの志向や、こだわりといった、高収入ならではの特徴が強い家計であることがよくわかりました。そして、生活に我慢がない。欲しいものは手に入れ、飽きれば放置。そんな様子がうかがい知れました。

支出を削減するには、おふたりの考え方も多少変化してもらわなくては実現できません。よく話し合いながら、一緒に考えていきました。考え方の基本は、私が推奨している、支出を「消費」「浪費」「投資」の3つに分ける家計の3分法。それを理解し、実行できればずいぶん変われるのではないかと思いました。

食費は、まずは外食の仕方や利用するお店について考えてもらいました。また、自炊は大変かもしれませんが、2人で作れば楽しいものです。高級な食材を使っておいしくできるのは当たり前ですが、安い食材でおいしく作れた時の喜びも知ってほしい。そこで、ちょっと素敵なお皿をそろえ、楽しんでみるといいかもという奥さんの提案で、取り組んでみることにしました。これは「投資」なのだそう。こういうことをしながら、外食や食材について「消費」「浪費」「投資」を意識して、食費は簡単に7万円ほどに落ちました。

【家計費コストカット額ランキング】

1位:生命保険料 -7万7000円
貯蓄型の保険に多数入っていたが、年齢からみてもインフレリスクがあるので見直した。
2位:被服費 -5万円
ほぼ妻の服・装飾品代。夫の費用と均等化する名目でしぶしぶ減らす。
3位:食費 -4万4000円
外食を減らし、自炊を増やす。こだわりのオーガニック食品などを減らす。
4位:通信費 -1万4000円
妻はかなり面倒くさがったが、格安スマホに変える。
5位:嗜好品 -7000円
できるだけ、食費や小遣いから出すことに変えた。
5位:その他 -7000円
見ていない有料テレビの解約。
7位:生活日用品 -6000円
ティッシュなどは単価を気にするが、他は無頓着に好きなものを買う。ひとつずつの単価を考え購入を控えてみた。
7位:医療費 -6000円
買っても飲まないサプリをやめた。