たかが飲み会されど飲み会 行くべきか迷う人の心理
【2:感情のレベル 心に聴く】
プライベートでのケースで考えてみましょう。
・ プレミアムコースにするか、バリューコースにするか(お金はないけれど良いものを買ったほうがいい気がする)
・誘われた飲み会に行くべきか、自分の趣味を優先すべきか
このような判断は頭で決めるよりも、心に聴くことが重要です。なぜなら、「どうすべきか?」ではなく「どうしたいか?」が最大の焦点だからです。
迷うとき、多くの人は頭のレベルで考えることに注力しがちです。このようなテーマを「どうすべきか」で考えると、ますます混迷します。なぜなら、明確な答えなどないからです。それよりも「どうしたいのか?」を心で感じてみることが大切なのです。
感情に問いかけるにはどうすればいいか。質問の仕方を変えてみましょう。
私は、自分自身に対しても、また習慣化コンサルティングのクライアントの皆さんに対しても、「~すべきか?」と「~したいか?」の両方を質問して、全身で感じることを提唱しています。こんな感じです。
最初に「~すべきか?」の質問、頭のレベルで考えてみます。
・プレミアムコースとバリューコースのどちらにすべきですか?
→(結果)バリューコースです。なぜならば……◯◯というメリットがあるから。
・誘われた飲み会に行くべきか、自分の趣味を優先すべきか
→(結果)うーん、誘われた飲み会かな。なぜなら……会社での立場があるし、趣味は……。
一方、「~したいか?」の質問ならどうか。感情(心)に問いかけてみます。
・プレミアムコースとバリューコースのどちらにしたいですか?
→(結果)プレミアムコースです(心で感じたことに従う)
・誘われた飲み会に行きたいのか、自分の趣味を優先したいのか。
→趣味のほうが優先順位は高い。会社の飲み会はつまらない(心で感じたことに従う)
こうやって両方の質問をして、結論を出してみるのですが、ここで私が強調したいのは、心はどっちを求めているか、どうしたいのか? ということです。これは一瞬で湧いてくる回答です。その回答に、理由や根拠は必要ありません。なぜなら、感じるものだから。
マーケティングの心理学で言われることは、「私たちがものを買うときには、ほとんど無意識に感情で決めて、頭で理由をつけているだけ」ということです。もともと、心で決めていることをいきなり頭で考えるとややこしくなるケースもあります。
おすすめは、まず、心の回答を聴く、そして頭で理屈づけをして納得することです。